総合診療基礎研修コース
教育プログラム・コース
概要
臨床研修医(初期研修医)を対象とした、臓器横断的に全人的医療を遂行するための基本知識およびスキルの習得を目的としたコースです。
大学病院における外来・入院診療を通して診断推論を重視したトレーニングを行います。
2年目の地域医療研修において、研修診療所でコモンディジーズの診断と治療、在宅医療、緩和ケア、多職種連携を学ぶことも可能です。
研修修了時にオンライン卒後臨床研修評価システム(EPOC)で評価を受けます。
対象者
臨床研修医(受け入れ可能人数:年間10名)
研修プログラムの目的
総合診療マインドを持った医師の育成
就業年限
1〜6ヶ月(個別設定)
年間スケジュールの一例
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4〜10月 |
11〜12月 |
1月 |
2〜3月 |
2年目 |
他科または他院 での研修 |
大学病院での研修(総合診療部) |
診療所研修 (地域医療研修) |
他科または他院での研修 |
総合診療部ローテート中の週間研修スケジュールの一例
曜日 |
午前 |
午後 |
月 |
プリセプティングによる |
青葉病院内科合同カンファレンス (月1回) |
火 |
同上 |
勉強会 |
水 |
同上 |
抄読会 |
木 |
同上 |
外来カンファレンス |
金 |
同上 |
・英語カンファレンス ・外国人教員による病歴・身体診察 ワークショップ ・米国老年医学専門医によるGeriatric medicine lecture |
総合診療部ローテート中の勉強会の一例(平成26年度実績)
(1)プライマリ・ケア勉強会
高血圧症、糖尿病の初診時の対応および治療、気管支喘息、一次性頭痛、肝機能異常、甲状腺機能異常、脂質異常症/高尿酸血症、血球異常(赤血球/白血球)、骨粗鬆症、血尿/蛋白尿、血液ガス
(2)感染症勉強会
感染症の基礎、細菌の分類(全8回)、抗菌薬について(全3回)、症例検討(尿路感染症)
(3)身体診察・検査
耳鏡、眼底鏡、身体診察:神経診察、胸部、腹部、頭頸部、整形外科、皮膚科、超音波検査(腹部、心臓、甲状腺、リンパ節)、フレンツェル眼鏡、肛門鏡
(4)症候学レクチャー
しびれ、頭痛、めまい、腹痛、不明熱、浮腫、歩行障害、リンパ節腫脹、悪心・嘔吐、失神、関節痛、下痢、睡眠障害、倦怠感
(5)診療所ケースカンファレンス
緩和ケア、褥瘡、行動変容
診療所研修中の週間研修スケジュールの一例
曜日 |
朝〜 |
夕〜 |
月 |
訪問診療 |
外来 |
火 |
外来 |
訪問診療 |
水 |
訪問診療 |
外来 |
木 |
本院総合診療部へ ハーフデイバック |
本院総合診療部外来カンファレンス参加(テレビ会議システム利用) |
金 |
外来 |
訪問診療 |
コース修了後の進路
専攻医(後期研修医)として、希望の診療科へ進みます。